愛媛みかんのはなし
<みかん作りの一生>
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一年間の主な作業

みかん農家は、みかんの木の生育にあわせた農作業やみかん園の管理など、一年をとおして、いろいろな仕事をします。 芽が出る前にいらない枝を切り落とし(整枝・せん定)、繰り返し園の雑草をとったり(除草)、季節ごとに春肥、夏肥、秋肥といった肥料をあたえたりします。 花が多すぎると大きなみかんができないので、むだな花をつみとります(摘らい・摘花)。

7月からは大きすぎたり、小さすぎたり、傷がつくなどした実を手で取り除き(摘果)、実の数や大きさを調整します。最近では、より甘くておいしいみかんをつくるため、雨を通さない白い特殊なシートを地面に敷く作業(マルチ被覆)も行われています。

みかんの花の開花から収穫まで

みかんの花の開花から収穫まで図表 みかんの花の開花から収穫まで写真

病気や害虫からみかんをまもる

みかんは、太陽などたくさんの自然の恵みをうけて、もっともおいしくなった時に収穫されます。 しかし、自然のままでは、おいしいみかんはできません。1年ごとに、豊作と不作をくりかえしたり、台風がきて強い風が吹くと、実が傷ついたり木が枯れたりします。 害虫が葉や実を食べてしまうと、みかんを収穫できないことがあります。雨の多い年には、特に病気に注意しなければなりません。

みかんづくりワンポイント

<一本のみかんの木になるみかんの数は?>
生長して15年から30年ぐらいの木が果実をたくさんつけます。収穫の目標は、早生みかんでは1本の木から60~70kgとされています。 みかん1個100gとすると、600個から700個となります。しかし、みかんの木はよく果実をつけた次の年は、あまり実をつけません。

<摘果とはどんな作業?>
みかんの木で葉25~30枚に1個の割合で実をつけると、大きさのそろった味のよいみかんができます。 そのため、たくさん花が咲き実がつきすぎると、大きすぎる実や小さすぎる実、病気になった実や虫に食べられた実を落とす摘果という作業を行います。

みかん園の整備と機械化

みかんの木は、水はけがよく、たくさん日光があたる南に面した傾斜地が栽培に適しており、おいしいみかんができます。このため、傾斜のきつい山地などに、みかん園がつくられることが多くなり、みかん園での作業はきつくて大変です。 最近では農作業を楽にするために、みかん園に作業用の道をつくったり、水や農薬をまく多目的スプリンクラーを設置したり、傾斜地の仕事を楽にするモノレールなどが使われています。

作業用の道やスプリンクラー モノレールからトラックへのみかんの積み替え

温室栽培

みかんのハウス栽培

温室栽培とは、ビニールハウスなどの温室の中で、通常春に咲く花を真冬に咲かせて、季節を半年早める栽培をするというものです。温室の中に暖房用のボイラーを入れて、人工的に温度を上げて、温度が上がりすぎると換気扇などで温度を下げて調節します。この温度管理によって、収穫時期をコントロールしています。

太陽の光がよく当たるように、ひもでみかんの枝をつり上げたり、水や肥料を与えてやるなどの作業をして、早ければ4月中旬から収穫できる温室もあります。






マルチ栽培と完熟栽培

シートマルチ栽培実施園

生育期に雨が多く降るとみかんは水分を吸収しすぎて、味が薄くなり、甘くないみかんになってしまいます。このため、消費者の求める甘くておいしいみかんをつくるためには、園地の地面を乾燥させてみかんが水を吸収しないようにすることが必要です。

みかん農家では7~8月頃から収穫までの間、みかん園に白い特殊なシートを敷いて、雨が土にしみこまないように栽培する「マルチ栽培」を行っています。また、マルチ栽培をすると、シートから反射する光でみかんの色つきも良くなります。

愛媛県では 2011 年(平成 23 年)産温州みかんで、シートマルチ栽培を約 260ha(全面積の5%)実施しています。

完熟栽培園

また、小玉のみかんに袋を掛けて収穫時期を遅らせ、年明けに出荷する完熟栽培も行っています。 完熟栽培したみかんは木に長く成らしておくことで、普通に栽培したみかんよりも濃厚な味に仕上がります。