みかんの生産に適した地域
みかんの生産は、特に気候に大きく左右されます。みかんの木は、冬でも葉をつけている常緑樹です。 おいしいみかんを実らせるには、年間の平均気温が15℃以上あり、冬の最低気温が氷点下5℃以下にならないことが条件です。
さらに、おいしく作るには、8月から10月にかけて日照時間が多いことが重要です。 このため、みかんの生産地は暖かい地方にかぎられています。全国のうち生産量の多い県は和歌山県、愛媛県、静岡県です。
みかんの種類
みかんは、収穫される時期によって早いものから極早生、早生、中生、普通に分類されます。 極早生の収穫は9月~10月、早生の収穫は11月~12月前半、普通の収穫は12月になります。 極早生と早生は収穫してすぐに出荷されますが、普通はすぐに出荷されるものと、倉庫に一時保存(予措貯蔵)し出荷されるものがあります。
出荷の早い極早生や早生は九州地域に多く、普通は近畿・東海地域で多く作られています。
全国的によく知られている品種には、日南1号(極早生)、宮川早生(早生)、南柑20号(中生)、大津4号(普通)、青島温州(普通)などがあります。 最近では愛媛中生(中生)、ひめのか(中生)、あいさん(早生)といった新しい品種も愛媛では作られています。
(熟)は十分に熟したもの、(貯)は貯蔵されたもの 愛媛県農産園芸課調べ
みかんは早く暖かくなる地方ほど、収穫できる時期は早くなり、南西諸島・沖縄では8月中旬から収穫されて出荷されます。暖かくなるのが遅い南関東では、みかんの収穫時期は早生みかんでも11月からになりますが、普通みかんは翌年になって も収穫することができ、収穫したみかんを貯蔵して、3月まで出荷できます。5月から出まわる温室みかんを加えると1年12ヵ月のうち、4月をのぞく期間は、お店にみかんがならびます。
みかんの木の一生
みかんの木は種をまいて育てるのではありません。まず、カラタチというみかんの仲間の種をまいて、カラタチの木の根元が鉛筆の太さぐらいになったところで、 味のよいみかん品種の枝や芽(穂木)を接いで、みかんの苗木をつくります。この苗木を2年間ほど育てた後、みかん園に植えかえます。
みかん園に苗木を植えてから4~5年ぐらいでみかんがなりはじめ、10年ぐらいからたくさん実るようになります。みかんの木は90年ぐらいたっても実をつけることがありますが、もっとも多く実をつける働きざかりは15年~30年ぐらいたった木です。それから少しずつおとろえていくので、30年をすぎたころから若い木に植えかえられます。